日本在来種みつばちの会

会の紹介

会長あいさつ

昭和の最後の年、ある偶然の出会いから、それまで「セイヨウミツバチより劣った飼いにくいハチ」という認識しかなかった「ニホンミツバチ」に興味を持ち、平成元年(1989年)6月に「日本在来種みつばちの会」を立ち上げました。
発足当時の会員は、盛岡近辺の8人程。その後、地道な活動を続け、会員の方々の口コミやメディアに取り上げられたりしながら、現在(2021年)、会員数1100名余りの全国組織となりました。
それまで「ミツバチ」と言えば、一部地域での伝統養蜂以外には、おもにセイヨウミツバチでの専業養蜂家や研究者の世界だけのものでしたが、2000年代からの受粉用セイヨウミツバチ不足のニュース、各地でのミツバチプロジェクトや趣味養蜂の隆盛、インターネットやSNSの発達などを通じて、一般の方々にも知られる様になりました。また、会員同士の交流・研究や、ミツバチ関連機関の研究により、ニホンミツバチについて科学的な多くのことも解ってきています。
とはいえ、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種が日本に存在していることや、両種の違いを知らない方々も未だ多くいらっしゃいます。
現在、ニホンミツバチを取り巻く状況は、病気やアカリンダニ、農薬の被害、花資源の減少、気候変動など、厳しく困難ではありますが、今後も当会や会員の方々の活動が、在来種であるニホンミツバチを守り、自然環境を保全していく一助になればと強く願う次第です。

日本在来種みつばちの会 会長 藤原誠太

日本在来種みつばちの会 会長 藤原誠太

当会の目的

「日本在来種みつばちの会」は、平成元年(1989年)6月に設立されました。 現在(2021年12月)、北海道から沖縄までさまざまな職業を持つ1100名を超える会員が情報を交換しあって、新しい発見や技術確立に努めています。創立当初より、下記の3つを目的に活動をしています。

①ニホンミツバチの生態研究と保護繁殖
②ニホンミツバチを接点とする会員同士の研修交流
③ニホンミツバチを通しての自然環境保全と社会的貢献

組織と会則

会長(理事兼務)
藤原誠太 
養蜂家 (有)藤原養蜂場代表取締役社長(共同代表) 
東京農業大学客員教授
副会長(理事兼務)
村上正 養蜂家(ニホンミツバチ セイヨウミツバチ)
理事
田中淳夫 NPO法人銀座ミツバチプロジェクト副理事長
理事
高安和夫 一般社団法人トウヨウミツバチ協会代表理事
理事
小笠原末広 養蜂家(ニホンミツバチ セイヨウミツバチ)
理事
齋藤高晴 通訳・翻訳業 (株)コミューナ代表取締役
理事
長谷川清 獣医師 養蜂家(ニホンミツバチ セイヨウミツバチ)
理事
藤原愛弓 博士(農学)
理事
内堀勝敏 内堀工務店社長
監事
藤原和孝 リンゴ農家
監事
澤村洋 アートクリーン盛岡代表
事務局
藤原由美子 博士(農学) 岩手県環境アドバイザー
日本在来種みつばちの会 会則(pdf)

主な活動・実績

1989年(平成元年)発足時より、多くの皆様のご協力によって、主に以下のような成果をあげてまいりました。

  • 1990年6月、岩手大学等のご協力により、ニホンミツバチの空中交尾場所を世界で初めて発見。翌年、科学誌「インセクタリウム」に共同研究の成果が掲載され、1994年、国際専門雑誌の「アピドロジー」に論文が掲載されました。
    Drone congregation of Apis cerana japonica (Radoszkowski, 1877) above large trees(大木上空のニホンミツバチ雄バチの集合場所)
    https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-00891163/document
交尾実験の準備をする藤原会長
交尾実験の準備をする藤原会長
  • 1993年10月、藤原会長がニホンミツバチの保護・研究活動等により、青年会議所主催TOYP大賞‘93と農林水産大臣賞を受賞。
  • 2000年、盛岡市飛鳥地区に中野益男帯広畜産大学教授のご指導や、地区の方々のご協力をいただき、「日本みつばちの郷」を開設。ユリノキとトチを植樹しました。以後、ミツバチの研修等の施設として東京農業大学「厚木ミツバチ研究会」をはじめ、多くの方に利用されています。
日本みつばちの郷周辺に植樹したユリノキを見回る藤原会長
日本みつばちの郷周辺に植樹したユリノキを見回る藤原会長
  • 2000年に「日本ミツバチ 在来種養蜂の実際」、2010年に「だれでも飼える日 本ミツバチ」、2017年に「ミツバチと暮らす」を出版しました。
  • 2008年、ニホンミツバチ用巣枠式巣箱 「現代式縦型巣箱」を開発、2010年、「いわて特産品コンクール」で岩手県知事賞受賞しました。他にも多数人工巣、及び巣箱を開発してきました。
  • 2001年より、日本ミツバチ誘引花「キンリョウヘン」を斡旋・販売。2013年、会員の方が研究、開発した免疫向上剤「ヘルプビー」を販売。人工キンリョウヘンやビーサイレントの開発に協力し、それぞれ2014年、2019年より藤原養蜂場で商品を販売しています。
  • 2011年、ミツバチをはじめ、すべての生き物を守るために農薬規制運動を開始(ネオニコネットの活動)。並行して自然栽培・有機栽培を応援するための活動も行ってきました。
  • 2010年~2018年、設立時より養蜂指導を行い協力関係にある「銀座ミツバチプロジェクト」と共催で、講演会「ミツバチフォーラム」を多数開催しました。 ミツバチフォーラム講師一覧
  • 2010年、藤原会長がニホンミツバチの研究等を含む養蜂への貢献により、大日本農会の緑白綬有功章を受章しました。

海外の養蜂関係者・関連団体との協力も行ってきました。

  • 2010年と2014年、タイからの研修者を受け入れ、盛岡で養蜂を指導。さらにグアテマラ(2010年)、イタリア(2015年)、イギリス(2016年)の養蜂家が来訪し、親睦を深めました。
  • 2010年、イタリアのトリノで開催されたスローフード協会主催の「テッラ・マードレ」に参加。
テッラマードレの会場内に設置されたハニーバー。
テッラマードレの会場内に設置されたハニーバー。
ニホンミツバチの蜂蜜を紹介した。
  • 2010年と2011年、韓国の養蜂家団体に招かれて、視察・協議。
  • 2015年、国際養蜂会議(韓国)に参加。
  • 2019年、「韓国在来種みつばち協同組合」と今後の相互協力の調印を行いました。
「韓国在来種みつばち協同組合」との調印式
「韓国在来種みつばち協同組合」との調印式
  • 2010年と2013年、藤原会長がタイ北部の山村でトウヨウミツバチの飼育指導を行いました。
  • 2011年と2012年には、ロシアのアムール川流域にあるクラスニヤール村を視察、養蜂指導を行いました。
  • 2019年、在来種や固有のミツバチを大切にしている、フランスの香料・化粧品会社のゲランと当会が協働して子供たちのためのニホンミツバチ版教材を作成する予定となり、プレスリリースを行いました。
  • 2017年、2019年に開催された「ミツバチサミット」に協賛、参加しました。
シンポジウムのメイン会場
「ミツバチサミット」シンポジウムのメイン会場
  • 毎年の定期総会時に記念講演を開催してきました。記念講演講師一覧
  • 会員を対象とした東北各地や長野県への研修旅行を実施しました。
  • 会員のニホンミツバチ研究者の方に、微力ながらもご協力をしてまいりました。
  • 事務局が、学生や一般人を対象に両種ミツバチをはじめ養蜂や自然環境についての講習や体験見学会を多数行ってきました。
養蜂や自然環境についての講習
養蜂や自然環境についての講習
  • 会員の方々の各地の植樹活動を支援してまいりました。
  • 駆除対象となったニホンミツバチを巣箱に移し替え、移動して保護する活動が、各地の会員の方々により頻繁に行われています。
  • 創立以来、藤原会長をはじめ各理事が、全国各地で養蜂講座や講演会の講師を数多く務めてきました。また、マスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等)からたくさんの取材をお受けしました。
納屋につくられた自然巣を保護しているところ
納屋につくられた自然巣を保護しているところ
講習会で実演する藤原会長
講習会で実演する藤原会長

入会・会員特典について

日本在来種みつばちの会では常時会員を募集しています。年会費は3,800円です。 入会資格は特にありません。興味をお持ちの方には入会案内を郵送いたします。事務局宛てに郵便番号、ご住所、お名前等をお知らせください。

日本在来種みつばちの会 事務局

〒020-0886 岩手県盛岡市若園町3-10
会長 藤原誠太(携帯090-1060-6031)
事務局(携帯080-8254-8033)
FAX:019-624-3118
メールアドレス:hachinokai@fujiwara-yoho.co.jp

会員特典

  1. ① いろいろな情報が掲載されている「会だより」を年4回お届けします。
  2. ② 定期総会・記念講演会やイベントのご案内。リモートでの記念講演等の無料視聴。
  3. ③ 養蜂具(特価品を除く)の5%割引や、各種防除剤、書籍等を特別割引価格で購入できます。
  4. ④ 各種有償モニターに応募できます。
  5. ⑤ 会員名簿(原則はお住まいの都道府県)を申し込んで、近隣の会員との交流や情報交換。
  6. ⑥ 会長や理事に飼育についての質問や提案ができます。

日本みつばちの会だより

年4回発行され、飼育のポイント、ニホンミツバチについての新知見、会員の方々からのお便り、事務局からの様々なお知らせなどが掲載されています。一部をご紹介します。